アラセスR-18の続き



「だいぶ柔らかくなったしそろそろ大丈夫か?」

指が三本入るようになるまで時間をかけて解した。
あれからもう一回イったセスは、余裕がない様子で無言のまま首を縦に振る。

「いくぞ」

入り口に起ちあがったオレのモノを当てゆっくり押し進める。
じわじわと肉壁に飲みこまれていく光景が興奮を煽った。
奥に誘い込むように熱くまとわりついてくる感触が堪らない。

「…っ!」

やはり苦しいようでセスの眉が寄せられるが、時間をかけた甲斐があってそれほど痛みはないようだ。
意識を逸らさせるために前を弄ってやるとすぐに顏が蕩けた。

「…んん…はぁっ…」
「頑張れ…今、半分だから」

汗で張り付いた髪をよけてやりそのまま頭を撫でると急に締めつけられた。
予想外の刺激に思わず中に出しそうになるのを何とか耐える。

「…っ…!セス…いきなり締めんな…!」
「だって…アラゴさんが…半分とか生々しいこと言うから…!」
「感じたのか?」
「…………」

涙目で反論するセスに尋ねると腕で表情を隠しながら無言で顔を背ける。
なんだコイツめちゃくちゃ可愛い。
もっと欲しい。全部欲しい。
溢れ出す独占欲に逆らえず思わず一気に押し込んだ。

「あぁぁっ…!」

悲鳴のような喘ぎ声をあげセスが体を大きく反らす。
それでも今度はなんとか快感をやりすごしたらしい。
荒い呼吸のまま手を伸ばしてきたセスが自分の下腹部を嬉しそうに撫でた。

「…はぁ…入ってる…」

体中の血が沸騰するかと思った。
セスの中でオレのモノが硬くなるのを感じる。
それは、反則だろう。
セスにも分かったようでピクンと小さく反応していた。

「動いて大丈夫か?」
「はい……」

小さく頷かれ、ゆっくり腰を前後に動かす。
さっきのポイントを探しながら何度か繰り返すと、ある一点を突いた時にセスの声がひと際高く跳ね上がった。

「ぅあ、あぁっ!」

あった。
目的の場所を見つけるとギリギリまで引き抜き、そこを目掛けて一気に突く。
腰の動きを速めるとオレの背中に回されたセスの両手に一層力が込められた。
より深く繋がりオレの限界も近づく。

「アラゴさんっ…!あっ…ああっ!アラゴさんっ…!」
「セス…!出すぞ…!」
「アラゴさんっください…!」

泣くような声で求められ理性が飛んだ。
夢中でしがみついてくるセスを同じように抱きしめ返す
愛しくて胸が潰れそうだ。
きゅうと搾り取るように締めつけられ、腹にセスが放った熱を感じながら一滴残らずセスの中に注ぎ込んだ。



「はぁ……」

脱力感に支配されセスの上に崩れ落ちた。
繋がったまましばらく体温を味わう。
吐息が近い。
これ以上ないくらいに満たされた感覚。
あ、まずい。これだとセスが重いな。
力の入らない体をなんとか動かし、セスの横に転がる。

「アラゴさん…」
「なんだ」
「色々…言いたいんですが…言葉になりません…」
「オレもだ…」

寝返りを打つ要領で体を回しセスがすり寄ってくきたのでそのまま抱きしめる。
お疲れ、とか、頑張ったな、とか、ありがとう、とか。
幸せだ、とか。
全部込めてキスをする。

こいつはオレのものだと思い知った。
こいつ自身に思い知らされた。

唇を離すと触れるだけの軽いものだったのに、オレの腹にあたっていたセスのモノが脈打つのを感じた。

「まだ足りないのか?」
「アラゴさんこそアレだけで満足したんですか?」

セスの全身がオレを挑発してくる。
満たされた飢えが飢餓に転じる。

「まさか。全然足りねぇ」