オズがオレの舌を指で挟み、力を込めては離す。
軟らかく敏感な器官を直接触られ、オモチャのように弄ばれる。
一歩間違えれば苦しさを覚えるようなギリギリで引き起こされる快感。
飲みきれない唾液が口の端から零れ、オズが笑った。

「気持ちイイ?」
「…い、い・・・」
「じゃあ、オレの、舐めて」
「あ・・・」

急に指を引き抜かれ、途端に寂しさが全身を襲った。
もう口だけじゃない。
体中にオズが足りない。

「ほら…」

頭を押されて動きを誘導されると、目の前に起ち上がったオズのモノがきた。
反射的に口に含む。
夢中で味わっていると、オズがオレの頭にそっと手を置いた。

「もう、いいぞ…」

オレはよくない。オズにかけられた言葉を無視し、愛撫を続ける。

「ユアン、おい…」
「ん、もうちょっと…」

ビクビクを脈打つオズのモノを根元から舐めあげる。
膨らみが増し、限界が近づいていることが分かった。

「口、はなせ…っ」
「やだ」

焦ったようなオズの制止には短く否定を返す。
トドメに奥まで咥え込み、強く吸った。
「うっ…!」

オズの呻き声とともに熱い液体が咥内に広がる。
先端を舌でぐるりとなぞり、一滴残らず飲み込んだ。

「…ったく、堪え性の無いヤツだな」

ささやかな満足感に浸っていると、オズに押し倒され、上下が逆になった。
唇を塞がれると同時に後ろに指を入れられ、中を探られる。
文句を言いたいのに言葉にできない。

「んっ…うん…っ…!」
「わかってるって…。焦らしてんじゃねぇよ。でも、痛くない程度には慣らしとかねぇと、お前がツラいだろ」
「は、ぁっ…!」
「キスしててやるから」
「――ンっ!」

本当に最低限とばかりに性急に解されると、あっさりと指が抜かれた。
オズのモノが押し当てられ、一気に埋め込まれる。
遠慮の無い動きに、翻弄されるしかできない。
わけが分からなくなる程あっという間に追い詰められ、オズのイけよという声に従って熱を放った。





オズが力を抜き、身体をオレの上にぴったり重ねる。
繋がったまま穏やかな余韻を味わっていると、ふわりと髪を撫でられた。

「……少しは落ち着いたか?」
「ああ…。すまなかった…」
「いやいや、イイもん見れたし」
「……忘れてくれ」

振り返ってみると、色々と普段の自分では考えられない言動ばかりだ。
いくらストレスが溜まっていたとはいえ、恥ずかしくてしょうがない。
顔を隠そうとしたオレの腕をオズが止め、額に軽くキスを落とす。

「ダーメ。なあ、ユアン。ところで今日は何本くらい我慢したんだ?」
「ん…外に抜け出せてたら、7、8本は吸ってたかな」
「了解」
「それがどうしたんだ?」
「今日はその回数だけイかせてやろうと思って」
「――っ!?」

何かを言う間もなく、オズの腰が強く打ち付けられた。
それだけで目の前が真っ白になる。

「よく我慢したご褒美」
「うっ…!ああっ…!オ、ズ…!」
「あとこの部屋に来る直前まで我慢したオレにもご褒美」

オズが悪戯っぽく笑う。
されるがままに喘ぐことしかできなくなったオレは、一晩付き合う覚悟を決め、オズの唇に手を伸ばした。