特別顧問の机の上で
「…っ…っあ…!」
薄暗い部屋の中に殺しきれない息の音が響く。
どうしてこんなことになっているのか。
考えようとしてもオズの腰が動くたびに思考を散らされる。
押さえつけられるような体勢でオレは犯されていた。
「んっ…あ…はぁっ…」
キレイに片付けられたというよりは単に物がないだけの整然とした机。
もちろん掴まるようなところなどなく、与えられる衝撃と熱を逃がすために俯せになったまま腕に力を込める。
骨ばった手に腰を掴まれ何度も突かれ、その度に自分のものではないような声が漏れる。
与えられる刺激を必死に受け止めていると不意にオズの動きが止まった。
不思議に思う頭にオズの声が耳に届く。
「顏、見たい」
ずるりと抜かれる感触に鳥肌が立ち、それすら快感に繋がる。
仰向けにされると、軽々と抱えられ机の上に座らされた。
割り広げられた足の間から体を乗り出してきたオズに正面から見つめられる。
「……あんま、見んな」
「なんで」
「男の、そんな顏…イイもんじゃねぇだろ」
「――お前、すっげえイイ」
恥ずかしさに顔を逸らすとオズが熱の籠った声で呟き口付けてきた。
オレが反論する前に逃げるように体を引き、替わりとでもいうようにさっき抜かれたモノが一気に押し込まれる
「うぁあぁっ!」
不安定な体勢に思わずオズの首にしがみつく。
その分繋がりが深くなり無意識に呻き声が漏れる。
オズが笑う気配がした。
動きが一段と激しくなる。
「オズ…っだめ、もう…!」
「イっていいぞ」
告げられた言葉にオレは必死で首を振る。
「ん?」
「だって、オズの、机」
自分の机だったら気にしない。
でもオズが仕事をする場所を汚してしまうのは抵抗があった。
「ああ…そういうコト。可愛いこと言うな」
背中に腕を回されて強く引き寄せられ、オズが上体を起こす。
机から体が宙に浮き、オズに子どものように抱きかかえられた。
「ああぁっ…!」
衝撃に耐えきれずオズの腹に熱を放つ。
途方もない解放感と少しの罪悪感。
一瞬遅れてオズの熱が俺の中に注がれる。
満たされる感覚に溺れそうになり、オレはしがみつく腕に力を込めた。
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