childhood


【前提】
サイラッシュがバンパイアハンターの家系+カーダ、サイラッシュ、グラルダーが幼馴染。


【1】
 最初は三人で一緒に遊んでいた時にグラルダーがバンパニーズに襲われたことから始まります。 カーダもしくはサイラッシュが先だったらグラルダーがバンパニーズになる理由が無いのでおそらくこの順番は固定。 年齢は5、6歳くらいを想定。
 襲ったバンパニーズは人間の恋人を亡くしたバンパニーズで、 恋人の魂を取り込んだ結果、相手の『子どもが欲しい』という願いに捉われて、幻想を自覚しながらもそれだけを支えに生きている女性。捏造です。 (恋人が死んだ理由としては事故でも、何かの事件の巻き添えでも、ともに生きられない悩みから相手の中に魂だけを残したいと画策したのでもよいかと)
 女性パンパニーズが気絶しているグラルダーに血を注ぎ半バンパニーズにします。なるべく長い間子どもでいて欲しいので本当は純バンパーニーズにしたかったのですが、 身体が小さいため負担が大きすぎて諦めました。

【2】
 『肌の色が紫の女に攫われた。』『あっというまだった』という子ども達の証言からサイラッシュの父がバンパニーズの仕業だと気付きます。 同時にバンパニーズは獲物の血を飲み干す生き物なのでグラルダーは生きていないだろうと判断します。 バンパイアハンターであることは秘密なので 『紫の肌の色は相手を必ず殺す殺人集団が好むペイントでグラルダーの生存の可能性は低い』と嘘を織り交ぜた説明をし、住人を事件から遠ざけようとします。 サイラッシュの家は表向きでも町でかなり力のある家なので彼が非協力的と分かった途端全体が諦めムード。 ですが子ども達だけはグラルダーの生存を信じています。
 バンパイアに挑んで行方不明になった親類に対しては、どんなに低くても生存の可能性を諦めないのが自分の尊敬する父であり、 生きていなくともせめて亡骸だけは見つけようと奔走する後姿をサイラッシュはずっと見てきました。 そんな父が言葉を濁して生死不明のグラルダーの捜索を打ち切るならば、そしてそれを町の人に言えないならば、理由なんて一つしか考えられません。 バンパイアとバンパニーズの区別を教わってないサイラッシュがカーダにグラルダーはバンパイアに攫われたんだ! と自分の推測を打ち明け、二人は自分達だけでもグラルダーを助けることを誓います。

【3】
 数年後、カーダが街から姿を暗ませます。サイラッシュにだけはグラルダーの手がかりを見つけたことと、自分はバンパイアになるということが記された書置きが残されていました。 残されたサイラッシュが一人で耐える期間。『人間』として成長し、知識をつける傍らでバンパイアの研究も進めます。 この頃にはバンパイアとバンパニーズの違いも理解しており、誤った自分の思い込みの所為でカーダがバンパイアになる道を選んだことに責任を感じて鬱々と日々を過ごしていました。

【4】
 さらに数年後、カーダとサイラッシュが再会。最初はお互い気付かずバンパイアとバンパイアハンターとして戦闘。サイラッシュが返り討ちにあいかけますが、 カーダが自分を見逃し、あまつさえ負傷したこちらの手当てまでしている間に仕込んでおいた毒が効果を現し辛勝。 近くで顔を見てサイラッシュが先に相手の正体に気付きます。 見つかれば勘当なんかでは済まないような危険を冒して自室にカーダを運び込み、ひたすら彼が目を覚ますのを待ちます。
 カーダが気付いてすぐ、サイラッシュは自分の名前を名乗り問いかけました。 「万が一の間違いを考慮して念のため聞いておきましょう。貴方、フルネームは?」 突然の再会に信じられないほど混乱しながらカーダは自分の名前を答えます。 予想通りの返答に、サイラッシュはそのままカーダの頬を殴り、それから謝ります。
 カーダは目の前にいるのがあの古き友人であるというなら、書置き一つで彼を残していった自分が殴られるのはまだしも、なぜ謝られるのか理解できずに困惑します。 疑問をそのまま問いかけると、幼い頃にグラルダーの誘拐を誤ってバンパイアの仕業であると断じた自分をずっと悔やんでいたと告白されカーダがサイラッシュを殴り返します。 バンパイアから人間に対しての暴力なのでカーダの予想以上にサイラッシュは吹き飛ばされます。 慌てたカーダに助け起こされながら、確かにきっかけはサイラッシュの言葉だったかも知れない、あの事件で初めて自分は闇の世界を知った。けれど今の自分は バンパイアであることに誇りを持っている、と言われようやくサイラッシュは心の枷から解放されました。
 お互いに落ち着いた状態で情報交換ができるようになると、カーダから『バンパニーズとしてではあるがグラルダーはまだ生きているらしい』という話がされました。 今回の邂逅もグラルダーを捜している途中での出来事だったと聞き、サイラッシュはカーダに自分をバンパイアにするように頼みます。 一晩口論し、引かないサイラッシュに結局カーダが折れ、数日の準備期間を経てサイラッシュはバンパイアになりました。

【5】
 バンパニーズに会うたびに「グラルダーというバンパニーズがどこにいるか知らないか?」と尋ねる変わり者の二人組みは いつのまにかバンパニーズの間でも有名になっており(この時のやり取りが後に和平賛同者集めへの布石となる) ついに三人は再会を果たしそれから――
















っていう感じで書きたいです。
三人集結後は原作通りか捏造するかは未定。